みなさん、こんにちは。愛媛県伊予市松山市を中心に、住宅建設を手掛けております、有限会社西畑建設です。
突然ですが右手に着替えをしているのは西畑建設の棟梁です。
先日、建前式をおこなった森松の家の
貫「ヌキ」工事をしているところです。
棟梁自ら現場指揮をとり木を組み上げていきます。
柱と柱をつないであるのが貫といいます。
今構造技術者の中でこの貫構造、などの伝統技術の見直しが急ピッチで進められています。
なぜかというのは、研究や調査が現場任せになっていたために
表舞台に出ていないからです。
神社、お寺、をはじめ旧家といわれるものは規制をしなくても
50年、100年と時を越えて立ち続けているため法律で最低限の仕事を決めなくても良かったと考えられています。
宮大工の棟梁で有名な西岡常一棟梁のような方が建物の指針を決めていたなら、現在のように建物の寿命が30年から40年なので
もっと家の寿命を延ばさないといけないなどと言わなくてすんだろうにと常々思います。
昔から棟梁という存在があり、全国各地の棟梁といわれる方々が地域の建物に目を光らせていました。
この箇所にはこの木をいわゆる適材適所
また、継ぎ手仕口などの技術
それらを守り後世に伝えてきました。
地元の木、材料で地元の棟梁、大工が建てる家
それが住宅建設の本来の姿ではないでしょうか?
伝統という言葉をよく使わせていただいてます。
柱80本プレゼント事業の現場検査の日に
木材協会の方が伊予市三秋で建築中住宅に来ていただきました。
「最近このような造りの住宅が減ってきて
そのうちなくなるのではないかと心配しています。」
というと
その家の貫工法、小屋裏の和組み
土台の栗、化粧で見せる桧4寸柱それぞれをみて
「伝統というのはいいものだから残ってきているのです。
伝統的な造りは今後も残っていきます。また、残さなければなりません」
と力強い言葉をいただきました。
世間には手軽な方法もたくさんあります。
ですがいい材料を使い手間をかけて技術をそそき゛込む事を忘れては
いけないと思いました。